- 大腸カメラ検査とは
- 大腸カメラ検査を受けた方が良い人とは?
- 大腸カメラ検査をおすすめする症状・お悩み
- 当院の大腸カメラの特徴
- 大腸カメラ検査の流れ
- 大腸カメラでポリープが見つかったら?
- 大腸ポリープの治療・切除
- 当院の大腸カメラ検査の費用
- 大腸カメラ検査に関するQ&A
大腸カメラ検査とは
大腸カメラ検査(下部消化管内視鏡検査)は、肛門からカメラを挿入し、大腸や一部の小腸を観察する検査です。5mm以下の小さな病変も発見でき、大腸ポリープ、大腸がん、炎症性腸疾患、痔核など、様々な病変の発見に役立ちます。気になる症状がある場合は、お気軽にご相談ください。
大腸カメラ検査の目的
大腸カメラ検査は、大腸の粘膜を詳細に観察し、がんの有無、炎症の有無を確認することを目的とした検査です。もしがんが見つかった場合、その進行具合(深達度)を予測し、適切な治療方針を決定するための重要な情報を得ることができます。
また、疑わしい病変が見つかった際には、病理組織検査を行い、さらに詳しい診断を行います。
大腸カメラ検査は、血便や腹痛などの症状がある場合だけでなく、健康診断や過去の検査結果に基づく経過観察の一環としても広く活用されています。
早期発見や予防のためにも、必要に応じて受診をご検討ください。
大腸カメラ検査を受けた方が良い人とは?
40歳以上の方、便潜血検査で陽性だった方、家族に大腸がんになった方がいる方は、積極的に検査することが望ましいです。
また早期発見のためにも定期的に検査を受けるようにしましょう。
40歳以上の方
40歳を過ぎると、体の老化に伴い、消化器の病気を発症しやすくなります。
特に大腸がんのリスクは年齢とともに高まるため、40歳以上の方には定期的な大腸カメラ検査が推奨されています。
便潜血陽性の方
便潜血検査で陽性反応が出た場合、大腸内での出血の可能性があります。出血の原因として、大腸ポリープや大腸がんなども考えられます。
微量の出血でも放置せず、早期に受診することが重要です。陽性反応が出た場合は、さらに詳しい検査を受け、必要な治療を早期に行うようにしましょう。
家族に大腸がんの方がいる
家族に大腸がんの方がいる場合、ご自身の大腸がんリスクが高まることがあります。
遺伝的な要因が影響するため、早期発見が非常に重要です。
大腸カメラ検査をおすすめする症状・お悩み
日常生活で、次のような症状がある場合は、大腸カメラ検査を受けましょう。
- 便潜血検査で陽性の判定を受けた(大腸がん検診で要精密検査となった)
- 便に血が混じっている
- 下痢や便秘、残便感がある、便が細くなるなどの便通異常がある
- 腹部にしこりがある
- お腹に違和感がある
- 過去に大腸ポリープを治療したことがある
- 家族に大腸がんの方がいる
- 40歳以上で、一度も大腸カメラ検査を受けたことがない
当院の大腸カメラ検査の特徴
消化器内科専門医による診察・内視鏡医による検査
消化器内科専門医がしっかりと診察し、内視鏡専門医が精密な検査を行います。安心して検査を受けていただけます。
女性医師による診察・検査が可能
女性医師をご希望の患者様にも対応しています。女性ならではのきめ細やかな配慮で、安心してご相談いただけます。
午前からの大腸内視鏡検査が可能
午前中から大腸内視鏡検査を実施しています。早い時間帯に検査を受けたい方におすすめです。
下剤をお選びいただけます
患者様のご都合に合わせて、下剤の服用方法を選択いただけます。自宅でもクリニックでも対応可能です。
リカバリースペースあり
検査後はリカバリースペースでご休憩いただけます。完全個室のリカバリールーム(有料)もご利用いただけます。
鎮静剤の使用が可能
鎮静剤を使用することで、リラックスした状態で検査を受けることができます。安心して検査を受けられます。
大腸カメラ検査の流れ
1検査2日前
検査の2日前からは、消化の良い食事を心がけていただく必要があります。以下の食品は消化に時間がかかるため、控えるようにしてください。
- 海藻類:昆布、ワカメ、海苔、ひじきなど
- 種が多いもの:キウイフルーツ、イチゴ、ゴマなど
- 食物繊維が多いもの:エノキダケなどのキノコ類、ワラビ、ゴボウ、サツマイモなど
検査の精度を保つためには、胃や腸の負担を減らすことが重要です。
2検査前日
検査の前日は、20時までに夕食を済ませてください。
夕食は、おかずを抜いたおかゆや素うどんなど、消化の良い食事を選んでください。
20時以降は、水、お茶、果肉が入っていないジュースのみ摂取可能です。摂取量に制限はありませんが、固形物は避けてください。
食事内容を調整することで、検査の精度を保つことができます。
3検査当日
検査当日の朝には、事前にお渡しする下剤を指示通りに服用してください。
服用後、2〜3時間ほどで数回の排便があり、水様便になります。この過程で腸内の準備が整いますので、しっかりと服用をお願いいたします。その後は、便意を感じることなく移動できる状態になることが一般的です。
4来院後
来院後、まずは患者様の便の状態を確認させていただきます。
その後、検査着にお着替えいただき、ご希望の方には鎮静剤を注射し、リラックスした状態で検査を受けていただけます。
医師は肛門から内視鏡を挿入し、大腸の粘膜を観察します。
がんやポリープ、炎症などの異常が見つかった場合、切除可能なポリープであればその場で切除いたします。また、必要に応じて生検を行い、病理組織検査を実施して詳細な診断を行います。
カメラを挿入してから抜去するまでは15分前後ですが、切除が必要なポリープの数が多い場合は、もう少し時間がかかることもあります。
鎮静剤を使用するため、患者様が眠っている間に検査が終了しますので、リラックスして受けていただけます。
5検査後
検査後は、少しお休みいただいた後、診察室で医師が内視鏡で撮影した画像を使って、検査結果をご説明いたします。説明に使用した画像や検査結果用紙は、印刷してお渡ししますので、後でご確認いただけます。
ポリープを切除した場合、1週間程度は飲酒や激しい運動を控えていただく必要がありますので、十分にご注意ください。
また、鎮静剤を使用した場合は、検査後に意識が戻るまでに時間がかかることがありますので、車やバイク、自転車の運転は避け、公共交通機関を利用してお帰りください。安全に配慮し、リラックスした状態で帰宅いただけるようお願いいたします。
大腸カメラでポリープが
見つかったら?
大腸がんの多くは、大腸ポリープが放置されることによって発生します。そのため、大腸ポリープの段階で切除することが、大腸がんの予防につながります。
大腸カメラ検査でポリープが見つかった場合、検査と同時に切除することが可能です。大腸ポリープの切除は、安全性が高く、日帰りで行える手術ですが、合併症を予防するために、帰宅後は安静にすること、刺激物やアルコールを控えることなど、1週間程度の注意点があります。
検査日を調整する際には、余裕を持ったスケジュールを立て、十分に体調を整えてご受診ください。
大腸ポリープとは
大腸ポリープとは、大腸の粘膜にできる隆起性の病変で、腫瘍性と非腫瘍性の2種類に分けられます。
腫瘍性のポリープは、成長すると大腸がんに進行する可能性があるため、早期に切除が必要です。
一方、非腫瘍性のポリープも、一定以上の大きさになると腫瘍化するリスクが高くなるため、注意が必要です。
したがって、どちらのタイプのポリープも、早期に発見して切除することが推奨されます。
大腸カメラ検査中にポリープが見つかった場合は、その場で切除することも可能です。
大腸ポリープの治療・切除
大腸ポリープのほとんどは、大腸内視鏡検査の際にその場で切除することが可能です。
ただし、ポリープが大きい場合や出血のリスクが高い場合は、入院治療が必要となりますので、提携病院にご紹介させていただきます。
切除したポリープは、顕微鏡検査を行い、悪性かどうかを診断します。
検査の結果によって、今後の治療方針が決まります。
内視鏡治療には、切除部の出血や腸の穿孔(穴が開くこと)などの合併症のリスクがあります。
これを防ぐために、ポリープ切除後は1週間程度、アルコールの摂取や腹圧のかかる運動を控えていただくようお願いします。
万が一、便器が真っ赤になるほどの出血があった場合は、速やかに当院にご連絡ください。
ポリープの形状や大きさに応じて、最適な治療法を選択いたしますので、不安や疑問がありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。
当院の大腸カメラ検査の費用
※現在、準備中です。
大腸カメラ検査に関するQ&A
大腸カメラ検査にはどれくらい時間がかかりますか?
カメラを挿入してから抜去するまでの時間は、15~30分程度で終了します。
問診、検査の準備、鎮痛剤や鎮静剤の使用、検査後の休憩などを含めると、来院から検査終了まで2時間から3時間程度かかります。 組織検査やポリープ切除を行う場合は、さらに時間がかかることがあります。また、検査の4時間前から腸管洗浄剤を服用し、腸内をきれいにする必要があるため、検査当日は、時間に余裕を持ってお越しください。
大腸カメラ検査当日、体調がすぐれない場合はどうしたらいいですか?
検査当日に、風邪症状や37.5℃以上の発熱がある場合は、検査の日程を変更することをおすすめします。
大腸カメラ検査は保険適用ですか?
医師が患者様の症状を診察し、原因を調べる必要があると判断した場合の検査であれば、保険診療で受けることができます。
しかし、健康診断目的での大腸カメラは、保険診療は認められていません。
症状がない場合でも、検査をご希望の方のために、当院では「内視鏡ドック」をご用意しておりますので、お気軽にご相談ください。
大腸カメラ検査で痛みを感じない方法はありますか?
大腸カメラ検査では、鎮静剤を使用しない場合は、程度の差はありますが痛みや苦痛を感じることがほとんどです。 鎮静剤を使用することで、多くの方が眠っている間に検査を終えることができ、痛みを感じることはありません。 痛みを感じずに検査を受けられるよう、当院では鎮静剤の使用を推奨しており、患者様ご自身に、使用の有無を選択していただいています。 鎮静剤を使用しない場合に感じる痛みとしては、カメラを操作することにより、腸が伸ばされたり、押されたり、空気が入って拡張したりするような痛みを伴います。 ※お酒に強い方や、普段から睡眠薬を常用されている方は、鎮静剤が効きにくいことがあります。
大腸カメラ検査後、食べていいものは何ですか?
ポリープ切除を行わなかった場合は、食事内容に制限はありません。
ポリープを切除した方は、当日は、白がゆ、素うどん、豆腐、ゼリー、プリン、ヨーグルトなど、消化の良いものを食べてください。
翌日以降、腹痛や出血がないことを確認してから、消化の良いものを中心に、1週間程度かけて、徐々に通常の食事に戻していきましょう。
香辛料など刺激の強いものや、アルコールは、検査後1週間程度は控えてください。
大腸カメラ検査後、仕事に行っても大丈夫ですか?
下剤を使用するため、検査当日はお休みされることをおすすめいたします。
授乳中ですが、大腸カメラ検査は受けられますか?
はい、授乳中でも検査は可能です。 ただし、検査後の安全を考慮し、2日間は授乳を控えていただく必要があります。ご不明点があれば、事前にご相談ください。
生理中でも大腸カメラ検査は受けられますか?
はい、生理中でも検査は可能です。検査に影響はありませんが、ご不安な場合は事前にお電話でお伝えいただければと思います。